成人式の分も卒業式に~お客様に気付かされること~
- 卒業式用袴
- 2019.01.22
こんにちは
今年は暖かく、ニュースでは早くも桜の開花予想が。
桜は春に咲くことから新しい出発を表す縁起のいいモチーフとして、着物の柄に多く見られます。
ここ愛知県では卒業式の頃にちょうど咲き始めます。
先日来店された卒業式のお客様のことです。
これ!というオレンジの袴に、紫の着物を選んでいただきました。
はっきりとした色にも負けない、切れ長の黒目が印象的なはっとするようなお嬢様でした。
途中お母様が
「成人式に出なかったからその分も華やかにしたいね」
とつぶやかれ、
そうか。振袖を着なかった方には、卒業式は数少ない晴れ着を着る機会なのだと気付かされました。
それならばと、重ね衿をご案内しました。
いつもだと袴の色をすすめるのですがクドくなるかと思い、春らしい薄めのピンクに。
着物の雰囲気を壊さない控えめな配色が気に入って下さり、入れると全然違う!と喜んでくださいました。
重ね衿は、十二単の様に重ね着している風に見えるため
「衣が重なる=慶びごとが重なる」と捉えられ、桜と同じ縁起物です。
顔周りを彩る春の色が、お客様の卒業式を良き記念日にデザインしてくれたらと思います。
3月中旬の卒業式でもまだ借りていただけるご衣裳がございます。
袴を着ようかお悩みの方、もう無いかもしれないとお思いの方、どうぞご相談下さい。
お力になれるよう精一杯努めさせていただきます。