袴を知って卒業式を迎えよう!〜袴とはどんなもの?袴の種類は?〜 日本福祉大学
- 卒業式用袴
- 2019.12.02
卒業式といえば袴。
けれど実際は、袴がどんなものなのかよくわからない方も多いはず。
そんな今回は、袴の説明や種類、袴を何故卒業式で着るのかをご紹介します。
【袴とはどんなもの?】
数ある着物の種類の中で袴とは、腰から下に着るものです。
洋装でいえばズボン・スカートといったボトムスにあたる物のことを言います。
つまり、一般的に「袴姿」は袴とその他の着物を合わせて着るということを指します。
【袴の種類】
◯馬乗袴(うまのりばかま)
名前の通りもともと男性が馬に乗るために作られた袴で、キュロットのように真ん中に仕切りがあります。
元々動きやすく作られたということもあり、非常に動きやすいのが特徴です。
女性用の馬乗袴も卒業式などで着ることが稀にありますが、お手洗いの際にいちいち紐をほどく必要があり、手間がかかるためほとんど見かけることはありません。
◯行灯袴(あんどんばかま)
馬乗り袴の後に女性にも着られるように作られた袴で、スカートのような形をしています。
特徴としては、馬乗り袴とは違い、お手洗いなどをする際に毎度ほどく必要がないので楽に着ることができます。
女性が卒業式やおしゃれ着として着る場合は、ほとんどこの行灯袴が使われます。
【袴を卒業式で着るのは何故?】
明治時代に女学生が着る制服として採用されていたことが、袴が卒業式で着られるようになった大本です。
袴は、従来の着物に帯というスタイルに比べて動きやすく、さらに優美さと礼容を兼ね備えているという点も、袴が制服として採用されたポイントだったようです。
また、明治時代において女学校に通える女性はかなり裕福で、貴族のような存在でした。
つまり学校の制服といっても今のように誰でも着られるわけではなく、一般市民からすれば憧れの対象でもあったのです。
こうした歴史からも、袴は卒業式という厳かな式典の場の衣装として着られるようになりました。
楽しかった学生生活の締めくくりである卒業式。
素敵な袴姿で、想い出に残る最高の1日にしてくださいね。
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