「お葬式」=「葬儀」ではない!?最後の時間をより一層大事に。知っておきたい葬儀・通夜・告別式
- 喪服
- 2019.09.03
親しい方とのお別れは悲しいもの。
お葬式は亡くなった方といられる最後の時間です。
より一層大事に過ごしていただくため、葬儀に関する基本知識をまとめてみました。
「お葬式」=「葬儀」ではない!
「お葬式」「お通夜」「告別式」「葬儀」…
故人を見送る際、たくさんの儀式が行われます。
改めてそれぞれどのように違うのか、説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?
実は「お葬式」=「葬儀」ではありません。
それを順番に解説していきます。
そもそもお通夜・告別式・葬儀って何?
〇「葬儀」とは
亡くなってから納骨までの一連の流れ、全体の総称です。
基本二日間にわたって行われ、一日目は「お通夜」。
二日目は「葬儀式・告別式」と呼び分けます。
〇「お通夜」とは
元々は家族や親戚、友人といった身近な人たちが、
線香やろうそくの火を絶やすことなく、夜通し故人を守り偲ぶ儀式のことです。
一般の弔問客は翌日の昼間、告別式でお別れをしました。
今では、仕事終わりに参列しやすいため勤め先や近所の方なども集まり、
読経、焼香、故人との最後の食事の場である「通夜振る舞い」をし、
日が変わらないうちにお開きにする「半通夜」が主流となっています。
特に首都圏では、斎場・葬儀場に宿泊施設が無かったり、
安全のため火を消すようになったことも影響しているようです。
〇「告別式」とは
二日目に行われる告別式は、正確には「葬儀式」と「告別式」の二つからなります。
「葬儀式」は、遺族や親しい知人を中心に故人の冥福を祈り葬る儀式のこと。
行う内容は、故人もしくは遺族が信仰する宗教や宗派によって異なります。
「告別式」は、知人や会社関係の人、近所の方など、一般の方々とお別れをする式典です。
〇「お葬式」とは
今では、葬儀式と告別式に区別が無く、一緒に行われるようになりました。
これを、「お葬式」と呼んでいます。
参列する時は、喪服でいいの?
それぞれの違いが分かると気になるのは、参列することになった時の服装。
大事なことは「亡くなった方へ哀悼の意を表す」ということです。
遺族でなければ、喪服でも地味な平服でもかまいません。
特にお通夜は喪服姿だと、故人の不幸を予想していたかのような
悪い印象を与えるため、嫌がる方もいらっしゃいます。
(お通夜だけの参列であれば、喪服の方がよいとされています)
元々喪服は、亡くなった人の遺族だけが、喪に服する期間着る服で、
弔問客は普段着で葬儀やお通夜に参列していました。
これは”近親者には死の穢れが潜んでいる”という言い伝えから、親族は喪服を着ることが義務付けられていたからです。
今では喪服は、遺族限らず喪中の人が着る服であり、
葬儀に参列する方々が哀悼の気持ちを表すための服です。
また、自分が悲しんでいることを表すために着る服でもあります。
まとめ
●葬儀・・・ 二日間行われる、亡くなってから納骨までの一連の流れの総称
●お通夜・・・ 一日目に行われる、死者を守り偲ぶ儀式
元は近しい者だけで行っていたが、今は半通夜として一般の人も参列するように
●葬儀式・・・ 二日目に行われる、近しい者で祈り葬る儀式。宗教によって内容は異なる
●告別式・・・ 二日目に行われる、一般の方々と故人のお別れの式典
●お葬式・・・ 葬儀式、告別式が一緒に行われるため、まとめて呼ぶ時の名称
●参列する時の服装は喪服でも地味な平服でもいい。大事なのは「亡くなった方へ哀悼の意を表す」こと
●喪服には哀悼の意と、自分が悲しんでいることを表すための服でもある
儀式や服装に込められた意味を知ると、亡くなった方をより大事に見送れると思います。
皆様の大事な日のお役に立てたなら幸いです。
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