成人式に振袖を着るのは何故?

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成人式に振袖を着るのは何故?

  • 振袖
  • 2019.12.12

 

 

成人式での定番となっている振袖。

 

 

当たり前のように着てはいますが、何故成人式に振袖を着るのでしょうか?

 

その理由について知る人は少ないですよね。

 

 

なので今回は、案外知られていない「成人式に振袖を着る理由」について詳しくご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

青地に花柄の振袖に白のショールを着けた女の子

成人式の前撮りをして下さったお客様です。

 

 

 

 

 

 

 

【成人式で振袖を着始めたのは?】

 

 

成人式に振袖を着るようになったのは、成人の日が制定された1948年以降のことです。

 

元々成人の日を制定した理由に、「大人としての自覚をもつこと」、「20年間健康に生きて来られたことを両親に感謝すること」、「子供から大人への第一歩を、国をあげて祝すこと」といったものがありました。

 

日本の伝統的な衣装である振袖を成人の日に着ることで「日本人としての自覚」、「大人としての自覚」の両方を認識させるということが、成人式で振袖を着る風習の始まりだったと言われています。

 

 

 

 

 

【成人式で振袖を着る理由】

 

 

 

 

◯未婚女性の第一礼装だから

 

 

成人式に振袖を着る理由は、明治時代以降、振袖が「未婚女性の第一礼装」として定着しているからです。

 

日本には古くから成人を祝う通過儀礼が存在していて、髪型や装いを変えて目に見える形で成長を祝い、大人になることへの自覚を芽生えさせる意味がありました。

 

現在の成人式で振袖を着るのも、古くから存在する通過儀礼と同じ意味合いです。

 

また、美しく華やかな晴れ着である振袖を着ることで、親や周囲の人へ成長した姿を見せ、感謝を伝えるという意味合いもあるそうです。

 

 

 

 

 

◯厄払い

 

 

ゆらゆらと揺れる長い袖は、厄を払うとも言われています。

 

女性の本厄は19歳、33歳、37歳、61歳のため、成人式の前の年は本厄になります。

 

本厄では男女共に体力に変化が訪れたり、家族や社会的な環境の変化が訪れやすい時期にあたるため、人生の門出に身を清めるという意味もあります。

青地に花柄の振袖を着た女性の立ち姿

成人式の前撮りをして下さったお客様です。

いかがでしたか?
知らなくても困らない知識ではありますが、知っていると少し違った心持ちで振袖を着られるはず。
そんな素敵な気持ちで成人式を楽しんでくださいね。
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