失敗から学ぶ、失敗しないお宮参り親子リンクコーデ(訪問着+初着・産着)
- 訪問着
- 2019.02.16
日頃お客様からありがたくも、こう言っていただけることがあります。
「お姉さん、プロだから~」
信頼していただき、ありがとうございます。
ただ私共にも、あっしまった・・・と思う瞬間はございます。
今回はそんな毎日のように着物に触れ、コーディネートを組んでいる立場でありながら、やってしまった失敗談をベースにお宮参りの着物で親子リンクコーデを考えてみようと思います!
お宮参り親子リンクコーデ失敗例
先日投稿したバレンタインコーデの訪問着で、お宮参りに行くことを想像してみた時のことです。
ピンクベージュの着物だったので初着を白地にすれば、ピンク×白でかわいい組み合わせになるはず!
と思い、この初着を用意しました。
白にピンクも入ってるから親子リンクコーデもクリア!
ほ~らかわいいぞ~と思っていたのですが、いざ合わせてみると・・・
なんかしっくりこないな・・・?
こう、初着と訪問着のテンションが合ってないような気が・・・
赤ちゃんはめっちゃ派手なのにママさんがすごく渋い。
同じ白なら男の子の方がマッチしてるような・・・
この違いはどこから・・・?
明るさと素材の違いによって生まれるちぐはぐなテンション
考えられる原因は、初着の白とピンクの発色が良すぎるから
初着の白は純白、かなり明るい真っ白なのに対し訪問着の白は生成りに近い白。(緑の○で囲った部分)
ピンクも、初着が蛍光ピンクのような明るいハッキリしたピンクなのに、訪問着のピンクはベージュがかったくすんだピンクという違いがあります。(黄色の○で囲った部分)
子供の着物が明るく鮮やかなのに、ママの着物は落ち着いた上品な雰囲気のためどこかちぐはぐなテンションが合っていない組み合わせになったと考えられます。
また、初着はポリエステル、訪問着は正絹という素材での違いも発色や雰囲気に影響を与えています。
男の子用の初着の方が組み合わせとして自然に感じたのは、素材が正絹のためだと思われます。
白の明るさが鮮やかすぎない、絹特有のマットな白さなのでママ着物と喧嘩しません。
失敗を踏まえて再コーディネート
では失敗を生かし、再度初着を選び直してみました!
初着をピンクの正絹のものに。
柄は絞りと刺繍で描かれています。
正絹ならではの鮮やか過ぎない、しっとりした品のあるピンク地なのでママ着物とも噛み合ってきました。
正直、ポリエステルか正絹かなんて些細な違いだと思っていました。
今回の失敗は、発色やテクスチャーという微妙な部分で印象を大きく左右してくるのだと身を持って感じる経験となりました。
失敗から見てみる親子コーディネートはいかがだったでしょうか?
スタッフとして恥をさらすこととなりましたが、衣裳を選ばれる際のお役に立ったのなら幸いです。
使用衣裳一覧
訪問着 No.610 薄赤茶色に花柄 ¥29,800
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女の子用 初着No.22 白地にピンクの桜 ¥10,800
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男の子用 初着No.20 白地に鷹・虎・松 ¥10,800
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女の子用 初着No.06 ピンク絞りに御所車・花刺繍 ¥10,800
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