○○○から着物を考える方法~ママ向け訪問着でバレンタインコーデ~
- 訪問着
- 2019.02.12
濃紅と紅梅で梅重(うめがさね)。
紅梅と紅で裏梅(うらうめ)。
十二単などにおける衣の色のことです。
昔の人は2色3色を裏表で組み合わせ新たに名前をつけ、その透け具合も楽しんだのだとか。
他国ではそうそうお見かけしない、日本独特のマニアックな文化だなあと国語便覧を見ながら思いました。
SNSや雑誌などを見ていると「クリスマスコーデ」「ハロウィンコーデ」といった形で現代人にもその血が受け継がれている気がします。
今の時期だと「バレンタインコーデ」。
当店でもママ向けにいざチャレンジ!
・・・・・ですが結構苦戦しました(笑)
チョコレート色の着物が無い
なぜなら、訪問着だから。
そもそも濃い茶色の着物が無い!
訪問着はママさんが優しく見え、メインであるお子さんが目立つように作られているので、薄くて淡い色がほとんどなんですね
着物選びの時点でとても厳しい。
ネイルデザインから考える着物コーディネート
そこで「バレンタインネイル」を手がかりにしました。
(画像は1枚目2枚目 Agunik Riche 【アグニークリッシェ】 3枚目 ネイルサロン Conoa 表参道/渋谷【ネイルサロン コノア】
全ての爪が同じ色柄だと単調ですが、1本だけでも違う色にする、ゴールドや刺し色が少しだけでも入っていると全体が引き締まってオシャレに見えてくる点が、着物のコーディネートにも通じているなと思ったからです。
ピンクベージュ系が全体の70%、焦げ茶を20%、エンジ、ゴールドが5%ずつ占めていると、チョコレートっぽいかわいい配色になるなと参考にしました。
それを踏まえたコーディネートがこちら
ピンクベージュの訪問着に焦げ茶の帯、ピンク系の小物を合わせました。
帯にはゴールドも入っているので暗くならず、優しい古典柄なので着物の柄とも噛み合うかなと。
重ね衿、帯揚げ、帯締めを同じ色でそろえると、退屈になりやすいので帯揚げだけ濃いめのエンジにして締まるポイントを作ってみました。
いかがだったでしょうか?
・・・あまりバレンタイン、チョコレートって感じがしない
と声が聞こえてきそうですね(笑)
初めての試みだったのでお許しを!
また挑戦してみたいと思います。
思わず、今よりずっと風流に生きていた先人たちに「バレンタイン」はどう表現したのかと聞いてみたくなりました。
使用衣裳
訪問着 No.610 薄赤茶色に花柄 ¥29,800
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